Southern California Japanese Scholars Forumとは



Southern California Japanese Scholars Forum (SCJSF)はロサンゼルスを中心とした大学や企業の日本人研究者や起業家など垣根を越えた異分野交流を目指したコミュニティです。SCJSFは、南カリフォルニアにある大学(UCLA、UCSB、UCI、UCSD、Caltech、USCなど)や企業に所属する日本人研究者、学生、大学院生また短期長期留学生、そして起業家などの方々に交流の場をご提供しています。定期的(2、3カ月おき)に様々な研究分野における専門家を数名招聘して講演会を開催しております。過去の講演会では、物理、生物、化学、医療、神経科学、分子生物学、宇宙工学、ナノテク、電子工学、機械工学、情報科学、建築、政治、経済、文学、ビジネス、金融工学など文系、理系に限らず様々な分野の専門家に講演をして頂きました。SCJSFはUCLAのビジネススクールの学生で構成される団体Japan America Business Association (JABA)と共同で活動しています。異分野交流に興味のある方は誰でも参加可能です。学生の方々の参加も歓迎します。



- 次回イベントのご案内 -


第50回フォーラム「アオリイカとアストロサイト」


日時:2018年2月11日(日)
    2:30PM講演会開始
    6:00PM講演会終了 (講演会後に交流会があります)
会場:UCLA Anderson School of Management, Room B301
会場への行き方:http://www.scjsf.org/directions.html
参加費:無料

参加申し込み方法:以下のテンプレートをご利用の上、japanesescholarsforum@gmail.comまでお申込み下さい
1. 氏名 (フルネームでお願いします)
2. 所属(大学名と学部名。企業の場合は会社名と部署名)



講演1
「イカの王様「アオリイカ」の保全生態研究」
笘野 哲史 (とまの さとし)
日本学術振興会 海外特別研究員、Assistant Project Scientist
UCLA Ecology and Evolutionary Biology


要旨:漁業資源に代表される水産生物資源は人類にとって重要な動物タンパク源であり、世界で供給される動物性タンパク質の約25%を占めています。しかし、水産生物の資源量は世界的に減少していると考えられています。それに反してイカ類は、近年の急激な需要増加に伴い、過去40年間で漁獲量は約4倍まで増えています。日本は水産資源の消費大国です。国民一人当たりへの魚介類の供給量は世界1位(51.4kg)となっており,年間当たりの魚介類品目別家計消費では、サケ類(907g)、マグロ類(725g)、イカ類(652g)の順に多いです。このうちイカ類は20年以上にわたってトップ3をキープするほど、日本人はイカが大好きな国民です。私の研究対象種であるアオリイカSepioteuthis cf. lessonianaは美味であり、「イカの王様」として愛されています。漁業においては商品価値がイカ類の中で最も高く、1kgあたり2,000円以上で取引されている高級イカです。本発表ではまず、今まで私が行ってきた日本沿岸におけるアオリイカの保全生態的研究についてご紹介します。そして次に、現在取り組んでいる生物多様性ホットスポットにおけるアオリイカの進化学的研究についてご紹介します。

ご略歴:1990年岡山県生まれ。実家はカキ養殖と漁師を営む。2012年広島大学生物生産学部・学科卒業、2014年同大学生物圏科学研究科修士、2017年同研究科農学博士。卒業後、同研究科ポスドク研究員のち、2017年11月より現職。高校・大学はヨット部に所属。

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講演2
「アストロサイト – 内なる宇宙の星形細胞」
長井 淳 (Jun Nagai, PhD)
UCLA医学部Postdoctoral Scholar, JSPS海外特別研究員


要旨:脳は私たちの中に広がる内なる宇宙である。生物が「感じ、考え、動く」。脳がこの全てのプロセスを司り、私たちを体外の「世界」と関わらせてくれている。同時に、脳のわずかな破綻は治療の難しい疾病を引き起こし、脳死はヒトの死である。脳はどのように形づくられ、乱れるのであろうか?皆様がご存知の“ニューロン=神経細胞”だけでは解き明かせない謎が、脳の機能基盤には隠されている。このトークで紹介したいのは、ニューロンではない脳細胞 ― アストロサイト。かつてはニューロンの隙間を埋める“糊付け細胞”と見なされていたこの星形細胞は、脳領域によってはニューロンとほぼ同等数存在し、脳内における代謝、神経伝達、シナプス産生/除去、血液脳関門までをも制御することが分かってきた。不治の病である神経疾患を予防あるいは治療するヒントは、この細胞に隠れているのかもしれない。物理、化学、生命医科学の融合が必要とされる脳科学の未来を紹介したい。

ご略歴:ご略歴:2011年早稲田大学生命医科学科卒業、同大大学院生命医科学専攻にてJSPS特別研究員DC1として神経生物学を研究。理化学研究所、UCLA、Bonn大学のインターンを経験しながら、マウスモデルを用いた脳発達障害と神経変性疾患における研究で2015年に博士(理学)取得。2016年より現職にて神経生理学の研究に従事。一貫して、不治の病である神経・精神疾患の治療標的を探索する研究を行っている。2015年〜東京・新宿のサイエンスバー『INCUBATOR』設立参画、講演。鹿嶋(茨城)生まれ、千葉/東京育ち、趣味はクラフトビールとピアノ(クラシック)。

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