第70回SCJSF&JABAフォーラム
「映像」
日時:2023年4月22日(土)午後2時~5時
会場:UCLA Center for Health Sciences (CHS) 17-256 Sunset Room
講演1
「Visual Storytellingで我々が語ること」
内田 尭 (うちだ たかし)
所属:Allergan Aesthetics, an AbbVie Company
Director, Biological Research, Skincare
要旨:映画制作者たちは、各々の物語をより深く伝えるために様々な創意工夫を凝らします。そういったアイデアたちは「Visual Storytelling」という言葉で要約され、あらゆる映画制作者たちはその概念と日々向き合いながら映像を制作しています。これらのアイデアは、かつては業界人だけが考えていればいいものでしたが、SNSやスマホカメラが一般化した今では、映像を生業としない人にとっても身近な教養になってくるかも知れません。 本公演では、登壇者がLAでフリーランスの映像制作者として過ごしてきた中で見聞きしたエピソードを交えつつ、「Visual Storytelling」の奥深い世界を紹介し、それを踏まえて「我々が語ること」について私なりの見解をお伝えできればと考えています。
ご略歴:LA/東京をベースに映像・映画を制作している映像制作者。USC Cinematic Artsを卒業し、映画編集者としてキャリアをスタートさせる。その後はメディア問わずフリーランスとして多数の制作に携わりつつ、近年では自ら企画を立ち上げ短編映画等を制作している。参加作品は、CM・MVでは「Beats by Dre | Miho Nonaka “The Battle Within”」「YOSHIKI CLASSICAL with Orchestra 2022」「MSAD | Green Resilience」等、Webメディアでは「BRAND PIVOT by PIVOT」等、長編作品では「Voodoo Macbeth」等。
講演2
「ハリウッドのVFX業界について」
渡辺 潤 (わたなべ じゅん)
Effects Technical Director / WetaFX
要旨:ハリウッド映画には、どんな作品にも何らかの形で必ずVFX(ビジュアル・エフェクツ/視覚効果)が含まれています。これらは、撮影時には映っていない要素をポスト・プロダクションの過程で追加していく作業です。「ボタンを押せば誰でも簡単に出来ちゃう」「全部コンピューターがやってくれる」という都市伝説は大ウソで、世界中から選抜された数百名のアーティストによる精鋭部隊が、コンピューターをツールとして、半年から数年を掛け、手作業でゼロから仕上げていくという途方もないプロセスを経て、映画は完成します。そんなハリウッドのVFX業界とはどんな世界なのか、陽気な講師が爆笑トークを交えてご紹介していきます。
ご略歴:ロサンゼルスを拠点に数多くのハリウッド映画にエフェクト・チームの一員として参加している。主な参加作品に「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」(公開中)、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」(5月公開予定)、「エターナルズ」、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」、「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」等のVFX作品に加え、ディズニーの長編アニメーション映画「ベイマックス」等がある。 参加作品一覧(IMDB):https://www.imdb.com/name/nm2315745/。