第46回フォーラム 「環境特集」

日: 2017年6月3日(日) 

講演No.1
「地盤工学と環境省とカリフォルニアと」

中村 祥 MS Student
Civil and Environmental Engineering Department, UCLA


要旨:ピラミッドの昔から、「どうやって安全で快適な建物・構造物を作るのか」というのは、世界共通の関心事項でした。それを科学的に検討して具体的に実現していくのが 土木工学という分野だと思います。私がUCLAで学んでいるのは、土木工学の中でも地盤工学という、地面、特に「土」の挙動を科学する分野です。世の中のほとんどの建物は土の上に建っていますので、建てる場所の土の性質を把握すること、それに応じた対策を行うことは、人々が建物を安全に利用するために不可欠です。そのための分野が地盤工学になります。今回は、カリフォルニアが研究の最先端を走っている地盤工学についてその一端を御紹介するとともに、それが一体環境と、そして環境省とどんな関係があるのかについても触れられればと思っております。

略歴: 2003年東京大学理学部地球惑星物理学科卒業。2008年同大学院博士課程修了(博士(理学))。2008年より環境省にて国際協力、3R、海洋環境保全、除染、環境アセスメント等の業務に従事。2017年5月現在UCLA大学院土木・環境工学専攻修士課程。2016/17 UCLA Civil and Environmental Engineering Outstanding Student Award受賞

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講演No.2
「環境問題に取り組むことの意味」

寺井 徹 MS Student
Public Policy, UCLA Luskin School of Public Affairs
要旨:“Sustainability”という単語は、日常生活のいたるところで聞かれるようになり、地球温暖化、大気汚染、生物種の絶滅といった環境問題はより一層身近な問題と なってきています。その一方で、環境問題を解決することによって得られるベネフィットは実感性に乏しく、対策の効果が費用に見合ったものなのかどうかを判断することが難しいことから、未だに環境問題(特に地球温暖化)に対して否定的な見方をする人がいることも事実です。今回は、環境問題に取り組むことの意味について、これまでの経験を基にした私なりの考えをお話したいと思います。

略歴: 2006年東京大学工学部システム創成学科環境・エネルギーシステムコース卒業。2008年同大学大学院修士課程修了。2008年より環境省にて化学物質対策、大気汚染対策、除染、放射性モニタリング、廃棄物発電推進等の業務に従事。2017年6月現在UCLA大学院公共政策学修士課程



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