第45回フォーラム 「映像特集」

日: 2016年11月20日(日) 

講演No.1
「Human Digitization最前線」

齋藤 隼介 Ph.D. Candidate
University of Southern California
Vision and Graphics Lab

要旨:Skypeや携帯電話の出現によってコミュニケーションのあり方が大きく変容したように、Microsoft HololensやOculus Riftのような仮想現実・拡張現実のデバイスの出現によってSF映画でしか見たことのなかったような、全く新しいコミュニケーションが現実のものとなりつつあります。その実現に向け必要不可欠な技術なのが、現実世界をデジタルの世界に取り込む、人間のデジタル化(Human Digitization)です。本講演では、その中でも特に重要な要素である、顔、身体、衣服のデジタル化の最新研究について紹介していきます。

略歴: 2013年早稲田大学先進理工学部応用物理学科卒業。2014年同大学院修士課程早期修了。2014年から2015年までペンシルバニア大学にて客員研究員、2015年より南カリフォルニア大学PhD課程にて研究に従事。Yahoo Japan、日米のスタートアップでリサーチインターンとしても研究開発に従事。2014年、情報処理推進機構(IPA)未踏スーパークリエータ認定。http://www-scf.usc.edu/~saitos/

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講演No.2
「デジタルパフォーマンスキャプチャ技術の最先端」

長野光希 Ph.D. Candidate
USC Institute for Creative Technologies
Vision and Graphics Lab

要旨:CGでキャラクタを合成する技術は、我々の知らないところでたくさん使われており、近年はスターウォーズの「ローグ・ワン」で見られたような、実写のキャラクタをフルCGで置き換えるようなことも可能になってきました。その中でも特に、キャラクタに魂を吹き込むパフォーマンスを合成する技術は、映画などのストーリーテリングやバーチャルリアリティ(VR)などで、キャラクタの”もっともらしさ”を実現する上で特に重要な技術です。今回は、デジタルキャラクタのもっともらしい動きをデジタルで合成する技術の最先端について研究や事例を紹介したいと思います。

略歴: 2012年東京工業大学工学部社会工学科卒業。2012年IRISAレンヌにて訪問研究員、2012年より南カリフォルニア大学コンピュータサイエンスPhD課程にて写実的なデジタルヒューマンの研究に従事。船井情報科学振興財団奨学生、北米から15人選出されるグーグルPhD奨学生に選ばれる。2016年インターンとしてニュージーランドのVFXプロダクションWeta Digitalにて映画のCG研究開発、Oculus VR(フェイスブック)にてVRの研究に従事。http://luminohope.org/



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