第34回フォーラム 「2014年ノーベル賞解説特集」
2014年11月16日(日)
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講演No.1
ノーベル医学・生理学賞 解説 「空間を把握する脳のメカニズム解明~今部屋のどこにいるかをどうやって自分は知っているのだろうか?~」
渡邊桃子 (Momoko Watanabe), Ph.D.
Postdoctoral Scholar, Department of Neurobiology, Board Center for Regenerative Medicine and Stem Cell Research, David Geffen School of Medicine at UCLA
2006年UCLA生物学部分子・細胞・発生生物学科卒業。2013年UC Irvine生物学部細胞・発生生物学科博士課程修了。CIRM predoctoral fellow。マウスとヒトES細胞から神経細胞の脈絡叢上皮細胞(脳髄液分泌細胞)の分化に成功。同年より理化学研究所発生・再生科学総合研究センターにて研究員。ヒトES細胞から大脳皮質の立体組織構築に従事。2014年より同技術を用いて霊長類における大脳皮質拡大の転写機構の解明を目的とした研究を現職にて開始。
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講演No.2
ノーベル物理学賞・解説 「物理が生み出した奇跡の薔薇、青色ダイオードの開発」
竹井聡 (So Takei), Ph.D.
Assistant Researcher, Department of Physics and Astronomy
The University of California, Los Angeles
略歴:2003年カナダ・ブリティシュコロンビア州立大学数学物理学科卒業。2008年カナダ・トロント大学物理学科物性物理理論研究科、非平衡状態における量子臨界現象の研究で博士課程修了。2008年からドイツ・マックスプランク個体物理研究所で低次元量子電子系の非平衡輸送現象をポスドクとして研究。2010年からはアメリカ・メリーランド州立大学でポスドクとしてトポロジカル超電導の研究を行う。現在はUCLA物理学科研究員として磁性絶縁体におけるスピン超流動の研究を開始した。
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講演No.3
ノーベル化学賞 解説 「超高解像度蛍光顕微鏡の開発」
北野正寛 (Masahiro Kitano), Ph.D.
Human Frontier Science Program Long-Term Fellow, University of Southern California (Scott Fraser's Lab)
2003年京都大学薬学部総合薬学科を卒業。2005年同大学大学院薬学研究科修士課程を修了。その後大阪大学医学系研究科にて細胞内輸送を司る超重要なタンパク質の活性を蛍光顕微鏡下で可視化するバイオセンサーを作製し、2008年に博士課程修了。同年より理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターにて基礎科学特別研究員として、免疫応答時に免疫細胞がくっついたりはなれたりするのを二光子顕微鏡を用いて可視化するプロジェクトに従事。2012年よりカリフォルニア工科大学にて日本学術振興会海外特別研究員として癌の発生過程における細胞分化をスケスケの魚を用いて長期的に観察するプロジェクトを開始。2013年より南カリフォルニア大学にてヒューマンフロンティアサイエンスプログラム(HFSP)長期研究員として同研究を続行中。
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