新世代の糖尿病治療の開発に向けて

大森 恵子 (Keiko Omori), M.D.
Staff Scientist
Southern California Islet Cell Resources Center
Department of Diabetes, Endocrinology and Metabolism
Beckman Research Institute of the City of Hope

人口の高齢化や肥満化に伴い、アメリカでは、これから先の40年間で糖尿病患者数が23倍にも増加すると予想されています。血糖値をコントロールするイ ンスリンは唯一、膵臓の膵島細胞から分泌されています。現在臨床治験とされている、I型糖尿病に対する膵島細胞移植の現状と今後の発展について、および、 膵島細胞を保護するための新薬開発に役立つと考えられる遺伝子とスクリーニング法などについてお話させていただきます。

経歴: 神奈川県出身。昭和大学医学部卒業、臨床研修終了後、渡米。UCLA/VAIslet Transplantation Lab にて2年間研修後、City of Hope に移転し臨床膵島細胞移植の施設の立ち上げに貢献。現在は、同施設にてヒト膵島細胞のQuality Controlおよび糖尿病関係の研究に従事。