物理学賞「二次元物質グラフェンに関する画期的な実験」

今年の物理賞は、次世代のナノテク新素材Grapheneの発見でした。 Grapheneは炭素1原子分の最薄のシートでありながら、ダイヤモンドよりも堅く、しなやかに曲がり、金属より電気を通しやすい性質を持っています。 実物の発見前から、その驚異な物性が注目されていたGrapheneですが、受賞者らは、Graphite(黒鉛)をスコッチテープで剥がすというローテ クな手法で単離し、量子物理学が生み出すたぐいまれな性質が潜んでいることを明らかにしました。これらの経緯とナノテク材料としての可能性を解説します。

 

濱田 謙一, Ph.D.
Postdoctoral Research Scholar
Department of Chemistry and Biochemistry
University of California, Los Angeles
JSR
株式会社

経歴: 鹿児島大学大学院にて博士号取得後、JSR株式会社に入社。高分子化学を専門に、電子材料向けフォトリソグラフィー材料や導電性材料の開発に従事。2009年より会社の留学派遣制度を利用し、UCLAにて多孔性金属錯体の研究に取り組む。