脳卒中と遺伝子

脳卒中は癌、心疾患に次いで死因の第3位を占め、寝たきりの原因としては第1位の疾患です。脳卒中には、脳血管が詰まる脳梗塞と、脳血管が破れる脳出血が ありますが、いずれにおいても脳が損傷されて半身不随や言語障害などが残ります。治療には長いリハビリが必要で、治療を続けても社会復帰できない方も大勢 おられます。このことから現在、脳卒中の「予防」に注目が集まっています。遺伝子診断を用いる事で脳卒中のなりやすさを判定し、予防に生かそうという試み がなされています。また、遺伝子診断により、個人に合った脳卒中予防薬の種類や量を選択する事ができるようになってきました。遺伝子によって変わる脳卒中 医療の世界についてお話させて頂きます。

 

峰晴 陽平, M.D., Ph.D. (Yohei Mineharu)
Postdoctoral Fellow
Gene Therapeutics Research Institute
Cedars-Sinai Medical Center

経歴: 2001年京都大学医学部卒業後、同大付属病院にて脳神経外科医として臨床に従事。2008年京都大学大学院医学研究科博士課程卒業。2008 よりCedars-Sinai Medical Centerにて博士研究員。疫学、遺伝統計学、遺伝子治療学を用いて、脳血管障害や脳腫瘍のメカニズム究明と新規治療開発に取り組んでいる。